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Choice CD-ROM 6 - Disc 1.iso
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1997-05-12
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1KB
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22 lines
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……マジで疲れ切っているらしいマサミは、ゴージャスな園内のライトアップも見ないで、ゴンドラ内でコックリコックリと居眠りする始末。……ととと、マサミの膝からバックが転げ落ちるところを、俺はすかさずつかまえた。
「あれ?」
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中からスルリと出てきたカード。実は俺にも見覚えがある。このグレイス・ワールド内に設けられた宿泊施設(つまりホテルだ)のカード・キーだ。俺も作戦が長引いたときのために、一応予約してあって、同じ物を受け取っている。
俺はマサミの無邪気な寝顔とそいつを交互にながめやった。
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「送ってやるか」
ゴンドラが一周し、俺はマサミに声をかけたが、眠そうな生返事が返って来ただけ。あ~ぁ、しょうもねぇ。
子供にするように、俺は彼女を背負うと(目立つぞコラ)ホテルへ向かった。カウンターで変な顔されたが、仕方ない。
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「おい、マサミ。ナンバー言え、ナンバー」
部屋の前でムニャムニャと背中のマサミが答えた。俺はカードを差し込んで、番号をプッシュする。ほどなくドアは開き、俺は彼女をベッドにまで運んで、ふと名残惜しくなった。背中に感じる彼女の柔らかさが、急に鮮明に感じて、ふわりと薄れていく……この感じ……。
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……なにか……夢みたいな……現実感がないっていうか……楽しいのに悲しいような……そう、不安。ベソかきたいような……。
「トオル!?」
突然、マサミが目を覚ました。
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選択肢
①そろそろ「ロイエ」に戻らなきゃ……。
②もう少し「トオル」でいたい……。